変わらぬモノと変わりゆく者

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~竜~ 昨日、あれから隼人の家に行き、そのまま泊めてもらった。 夜に光一さんから着信があったが、俺は初めて電話をかけ直さずにメールで断りを入れておいた。 ゙風邪引いたみたいなんで少しの間、電話は出来ないです。゙ 当たり前過ぎる嘘。 分かりきっているであろう嘘に… 光一さんは何も言わずに゙分かった。身体に気をつけてね。゙とだけ送ってきてくれた。 その優しさがまた胸を苦しめて、俺は隼人に抱きしめられながら夜を過ごした。 次の日、昨日までは学校に行くつもりだったが、やはり今はそんな気分にはなれず、ツッチー達にメールを入れ、午後だけ顔を出せたら出すと伝えた。 もちろん、俺が学校に行かないと言えば、当たり前のように隼人も笑顔で学校には行かないと言ってくれた。 泊まる用意を何も持って来てなかった俺は、今隼人のジャージを借りている。 寝巻きで借りたジャージだったが、他に俺が着れそうな服はなく、家には食べ物もあまりなかったので、仕方なくその格好のまま近くのコンビニに二人で向かった。 最初は少し嫌だったが、案外、外に出てみればそれほど気にはならなかった。 朝ということもあり、寒さを感じ、Tシャツの上に黒のパーカーを借りた。 そのパーカーに見覚えを感じ、隣を歩く隼人を見つめるど夏休みに貸したやつだよ゙と少し照れたように笑われて、あぁ…と納得した。
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