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~隼人~
『はぁっ、んぁ…っはゃ…っと』
『竜…、気持ちいい…?俺、今マジですげぇ幸せ……』
腕の中で乱れる竜の首筋にそっと口づけを落としていく。
竜のすべてを愛したくて、目から零れる涙も優しく拭う。
背中にたてられた爪痕の痛さも、竜から受けたものならばすべてが愛しさに変わっていく。
乱れた呼吸を行う唇に吸い寄せられるように何度もキスをおくる。
唇の後は鼻に、おでこに、頭に、胸に、手に、首筋に…
すべてを俺のものにしたくて、無我夢中で竜を抱く。
『はゃんっ、と…。ま、てっ、イ、くからっ…!!』
『待てない…。何回でもイかせてあげる。竜が俺に溺れるまで……』
『あぁ…っ、ん…やぁぁっ!!』
何度もイかせて、何度もイって竜の中は俺でぐちゃぐちゃで。
それでも少しは理性を保ってた。
大事にしたいから。
壊したくないから。
でも、俺の理性を壊す事が出来るのはこの世でたった一人、竜だけなんだ………
゙俺を壊せよ。もう誰のものにもなれないくらいに。俺はお前なしじゃ生きていけないくらいに…゙
そう言われて、綺麗な微笑みを向けられたら何かが俺の中で弾け飛んだ。
あれからすぐに近くにあったホテルに向かって、決して安くはなかったけれど有り金全部はたいて泊まった。
部屋に入ってすぐに後ろから抱き着かれてそんな爆弾的な発言を言われて冷静でいられるはずがない。
すぐにベットに向かって、竜をベットに押し倒して噛み付くようにキスをしながらネクタイを緩めてジャケットを脱ぎ捨てた。
俺が激しいキスをおくるのに、竜はとても優しいキスを俺にしてきて、それは本当にとても気持ちがいいはずなのに、何故か少しもどかしくて、気が付いた時には竜のシャツを勢いよく破っていた。
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