夏休み

4/8
前へ
/226ページ
次へ
そんな中、急にタケが何かを思い出したように起き上がった。 『タケ急にどうしたんだよ?』 『ついに頭がおかしくなったのか?』 そんな二人の問いかけには答えず、竜の元へ歩み寄るタケ。 『どうしたんだよ、タケ』 自分をじっと見つめるタケに本人も少し驚く。 すると、タケが急にキラキラした目をして…、 『竜、合コン旅行行かない?』 『『…はっ?』』 その言葉に反応したのはもちろん後ろの三人で…、 『おい、タケ。なんだよその合コン旅行って』 『竜だけとか言わないよな~?』 『そんなのズルいにゃ』 などと後ろからのブーイングが絶えなかったが、あえてそこは無視して…、 『桃女となんだけど、なぁ、竜~。一緒に行こうぜ』 『どこに?』 『海に』 『何日?』 『二泊三日』 『俺はパ『行く行くっ!!!!なぁ隼人、日向。行くよな、合コン旅行っ!!!!』』 そう言い、タケに抱き付くツッチー。 『別にお前らは誘ってないんだけど?』 ツッチーの腕の中なら無理矢理脱け出すと竜の手を両手で掴むタケ。 『なぁ、竜。マジでお願いっ!!一生のお願いっ!!俺を助けるためだと思ってさっ!!』 『なんでそれがタケを助ける事になんだよ?』 『それは………』 事の発端は昨日の夜である…
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

802人が本棚に入れています
本棚に追加