夏休み

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『えっ?今なんて?』 "だから、小田切君を好きな友達がいて、その子を小田切君に紹介して欲しいの" 『無理だよ。竜はそういうのあんま興味ないから』 "だからお願いしてるの。その子、ずっと小田切君の事好きなのに、恥ずかしがり屋だから何にも出来なくて…、だから見てるこっちが可哀想に思えて…" 『合コンでもセッティングする?』 "合コンでもいいけど、もっと急接近出来たりしないかな?" 『うぅ~ん………』 "ねぇ、夏休み使って旅行に行かない?" 『旅行、?』 "そう。それに二人も連れて行くの。そしたら雰囲気うまく近付けたりしないかな?" 『でも、竜がそんな計画に乗ってくれるか…』 "そこが腕の見せ所だよっ!!もし上手くいったら私達も一緒に旅行出来るんだよ?" 『じゃあ上手くいったらまきちゃんチューしてくれる?』 "上手くいったらね" 『俺に任せてっ!!!!必ず成功させてみせるからっ!!!!』 『って昨日まきちゃんと約束しちゃったんだよ…』 そう言い、机にへばりつくタケ。 『そういう訳ね。そりゃあタケが必死になる訳だわ』 そう言い呆れ返るツッチー。 『はぁ…。明日は必ず竜を誘わないと…。 お前らこの事、竜には絶対に言うなよな。 こんな事言ったら余計に来なくなるだろうし』 『わかってるよ』 『はぁ…。マジでどうしよう…………』 そう言いため息をこぼすタケ。 さて、明日はうまくいくのだろうか?
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