親友の頼み。

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  *大学2年になった春のある日の昼休み。 いつものように同じK大2年の経済学部の親友佐藤 真也と話しながら、学食で食事をとっていた。 「そこで先生がさー…」 「ありえないな、それ」 「…あ、そういえば。要に頼みがあるんだよ」 「ん?なんだよ?」 真也の真剣な目に押され、俺はカレーの乗ったスプーンを皿の上に置く。 「お前に彼女は居るのは分かってるんだけどさ…。 来週の合コンに出てくれねぇ?」 「はぁ?なんでだよ。」 「女子の人数が増えて、人数合わなくなっちゃってさ…。 お前以外に誘える奴いないんだよ。」 「でもなー…華凛を裏切りたくないし。」 「その場にいるだけでいいんだよ。頼む!」 そう言い頭を下げる真也を見捨てることなんて、できるはずもなかった。  
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