16人が本棚に入れています
本棚に追加
「…分かったよ。」
俺の言葉に、真也はキラキラと目を輝かせて顔を上げる。
「そのかわり、今度なんか奢れよ。」
そう俺が言うと、真也は子供っぽい笑みを浮かべ。
「うまいラーメン奢ってやるよ!」
とのたまった。
「ラーメン限定かよ。相変わらずだなお前は。」
「だって小遣い少ねぇんだもん。
いつの間にかなくなってるし」
「お前はいい加減小遣いを計画的に使えよ」
そう言って、俺は真也の額を小突く。
馬鹿っぽくて金もないこいつだが、やっぱり俺はこの親友を嫌いにはなれない。
いや、俺だけならず他の奴もきっとそうだろう。
こいつはバカだが、根は本当にいいやつなのだ。
…まあ、女子には好かれないらしく…彼女はいないが。
最初のコメントを投稿しよう!