監禁少女

4/7
前へ
/13ページ
次へ
涙なんて出ない。言葉すら、忘れかけていた…。 ・・・・・・ 異様に明るい光りを感じ、ゆっくり目を開けた。 久しぶりの光だ。私はゆっくり身体を起こした。 男はいない。 きっと仕事に出かけたのだろう。 私は光源に目をやると、部屋の扉がわずかに開いていたのだ。 しかし、次の瞬間私は背筋が凍った。 その扉から誰かが私の方を見ていたのだ。 とても驚いたような顔で…。    私と目があったその者は扉を全開にし、そのまま姿をくらませてしまった。 どうして扉を全開にしたのだろうか? 私を逃がすためなのだろうか?
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加