監禁少女

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「ただいま、ちいちゃん。良い子にしていたかな?」 悪魔の化身が帰ってきた。 帰ってくるなり私に頬擦りをする。髭が針のように感じられた。 そして男はいつものように私の世話を始める。用意された風呂桶に出した排泄物を捨て、小さな水道の水で私の身体を隅々まで洗う。 一日二回だされる粗食で腹を満たす…。 こんな事、もう慣れてしまった…。 誰も助けになんて来ないこの狭い部屋の中で、私は目の前にいる体格の良い男と毎日同じ日々を過ごす…。 男がこの部屋から出て行けば、働きに行くに違いないから、きっと朝なのだろう。 男が帰宅すれば、きっと夕方か夜なのだろう。 男が一日中部屋にいる時は、今日はきっと休日なのだろう…。 私にはこんな方法でしか、時を知ることが出来なかった。
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