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ジャイナスは屋根の上にいた。
烏たちと何か話してるようだった。
「ジャイナス!」
私が叫ぶと、振り返ってわらってくれた。
「ミラン、おめでとう」
隣に座ると、頭を撫でてくれた。
子供扱いされるのは嫌いだけど、ジャイナスは特別だった。
「ありがと。
ジャイナス、烏と何話してたの?」
「あぁ、ミランが人間界へ行くのが心配だから、見守ってくれないかって」
優しく緩む目元に見とれてしまった。
そんなに私のこと
心配してくれてんだね
やっぱり、私のこと好きなのかな…
さっきアニータに言われた言葉が頭に浮かぶ。
好き…
言わなかったら
本当に後悔するのかな…?
「…どうした?」
大きくて暖かい手が
私の頬を包み込む。
「ジャイナス…」
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