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「あ~あ~、仔を成されたな…ま、俺には関係ないけどな…」
「…………」
その光景を高い木の上から見ていた青年と少女
青年は黒いロングコートに、黒い髪を無造作に伸ばしていた
顔は端正で所謂カッコいいと言われる部類だろう
少女は白いロングコートを着て、黒い髪を肩までの長さにしていた
「さて、良いもの見れたことだし、帰るぞ」
青年は踵を返そうとすると
「…………」
「あ?何裾引っ張ってんだてめえ」
青年は少女に冷たく言い放つ
少女は一瞬ビクリ、と体を震わせたが、そのまま手を上げて指を指した
「あん?…何だ…あのガキ」
青年は少女が指を指した方を見た
そこには夜でも映える金髪
背は小さく、だが威厳たっぷりに歩いていた
その金髪は迷わず、化物達に向かった
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