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「まだ胎児だったか…」
「アリス様、お手を」
「ああ、大丈夫だ。只の穢れた血だ。…しかし、誰かに見られるているのは、不愉快だな」
アリスは、木の上にいる青年の方を見る
「…………」
青年は小さく笑った
「吸血鬼……珍しい、珍しい…ああ…」
青年は遠い目になり
「どんな味かな?」
ズガア゛ァン!!
青年は一瞬の内にアリスの前に来て、ナイフを突き出していた
しかし、隣の女性が、剣を出し、防いでいた
「クハハハハハハハハ!!」
「何だ…コイツは」
「見たところ、人間です」
「吸血鬼の血!!どんな色で、どんな味かな!?」
青年は力任せに、アリスの体を抉るようにナイフを振り下ろす
「ッ」
女性は剣を弾き飛ばされ怯んだ
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