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「…どう、して?」
そう呟いたのはまだ十二、三歳位の銀髪、蒼眼の小さな少年だった
その少年は地面に座り込みながら空を見上げて、ポロポロと静かに涙を流して居る
少年の居る場所は元々は村があった様だが、どの家も燃やされたり、潰れていたりと、もうすでに家としては全く機能しなくなっているのは一目瞭然である
その上、辺りには潰れた家の下敷きになってしまったであろう者や、全身燃えて動けなくなってしまった者、獣のような爪で引っ掻かれ絶滅した者等、様々な死体がある
まるでここは地獄絵図の様だ―――
爪で引っ掻かれたような者が居る事から、この村は魔物に襲われたのかと予想出来る
そんな中、少年は身動き一つせず静かに泣きつづける
雨が降っている訳では無い為、辺りの家は燃え続けている
このままではこの少年も炎に焼かれ死んでしまうであろう
それでも少年は動けない
いや、動かないのかもしれない―――――
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