ギルド『白の十字架』

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『銀翼の融合者』は階段を登り続け、やっとの事で一つの部屋の前へと辿り着く 扉にはギルドマスター室と書いており、ここが目的地という事が判る 「『銀翼の融合者』です」 「…入れ」 扉に向かって『銀翼の融合者』が名乗ると、扉の奥から低めの声の男性が返事を返した 『銀翼の融合者』はその返事を聞くと、先程受付で貰ったカードを扉に翳す すると扉が勝手に空いていくではないか どうやら受付で貰ったカードはカードキーの役割を果たしていたらしい 『銀翼の融合者』は部屋の中に入り、扉を閉める 部屋の中には恐らくギルドマスターであろう人物が座りながら、机の上にある書類と格闘しているのが目に入る ギルドマスターと思われる人物はかなり若く、まだ二十代半ばから後半位の人物であった 「今日は何の御用ですか? マスター」 『銀翼の融合者』は部屋に入った瞬間に用件を尋ねるが、マスターと呼ばれた男は格闘していた書類から目を離し『銀翼の融合者』を睨み付けんばかりに見つめる 「……」 「……… 判りましたよ。ロストさん」 『銀翼の融合者』は仮面とフードを取る それをしただけで、ギルドマスターことロスト=カーティスは満面の笑顔を見せる
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