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「そりゃあ、そうかもしれないけど…
ロストさんの方が年上だろ」
ゼロはロストが入れた紅茶を一口飲んでから、ロストへと反論する
「この時代、年齢じゃなく権力が物言うんだよ!」
そんな言い方をしているが、先程ロストが言った通り権力はロストよりゼロの方が上である
しかしロストは自分の口調を治す気は無いようで、つまりは無理矢理ゼロを納得させる為の言い訳の様だと思われる
「はぁ…
まぁいいや」
ゼロは諦めにも似た溜息を零し、先程受付で貰ったカードをロストに渡す
ロストはカードを受け取り呆れた顔をゼロへと向ける
「まぁた、カード無くしたのか?」
ロストの言葉を聞く限り、どうやらゼロはわざわざ受付を通らないとマスター室に入れない訳ではないようだ
「今度は無くしたんじゃなくて、壊れたんだ」
又と言われている時点で、カードの紛失は一回や二回じゃないらしい
それもあってかゼロは罪悪感からかロストから視線を外しながら、紅茶を啜る
「仕方ねぇなぁ」
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