ほんぶん

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『ピンポーン』 どうやら僕の家の前に人がいます。というか幼なじみです。さっき帰ってたはずの幼なじみです。 「暑いので早く入れて下さーい。入れなければこの筆箱を明日のゴミに出―しまーすよー」 訂正。あれは人じゃありません。悪魔です。幼なじみという悪魔です。むしろ魔王、世界を半分こにしようと言ってくるようなレベル。 しかし後ろの僕には全く気付いていない! 魔王の髪の毛をわしゃわしゃしました。思っていたよりもずっと冷たくて……あぁ、気持ちいい……じゃなくて。 「なにやってんの」 魔王がキレてます、いとおそろし。 「え、あー、髪をわしゃわしゃと」 「いやそっちじゃなくて」 「どっちだよ」  そもそもそれしか考えられません!
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