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その瞬間、解き放ったれた刀身から眩い光が、2人を襲う。
「クッ!!」
「キャッ!!」
2人は、光に視界を失い身を屈めた。
徐々に、光が収まるとそこには、誰もいないいつもの道場を、ただ夜の暗闇が、支配していた。
この夜、2人は旅立つ。
一本の喋る刀・風神と共に、自分達の常識など一切通用しない世界へと。
歯車は動き出した。
2本の刀と双子、そして1人の少女を巻き込んで…。
この先に待っているのは…
悲しい時の悪戯か?
運命の分かれ道か?
それは誰にも分からない。
少年達が、自ら決める事。
【さぁ、幕は上がったよ。楽しいショーを始めよう】
どこから不気味に、しかし、心から楽しむ、無邪気な子供の声がした気がした。
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