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女性の名前は神楽舞(カグラ マイ)。
九十九の幼なじみであり、こちらは弓道家本の長女。
歴代きっての弓の名手である。
「朝からこんな美少女が挨拶してあげてるんだから、もっと嬉しそうな顔したら?」
舞はツンと澄ませた顔をしている。白いシュシュで結ったポニーテールが風に揺れる。
スリムな体に綺麗に腰もとまで伸びた黒髪、確かに大和撫子の言葉が良く似合う美貌の持ち主である。
「良くそんな恥ずかしい台詞が言えたもんだ」
ツクモは相手にする気が無さそうに視線を外し、再び歩き始めた。
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