70人が本棚に入れています
本棚に追加
~10分前~
愁は、窓際の一番後ろというとてもベタな展開にならず、扉側の一番後ろの席で睡眠学習をしていた。
勉強しなくてもテストの点数をとれる主人公スペックなどないが、なんとかなる筈………たぶん
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるチャイム音で起きた愁は、目を擦りながらゆっくりと体を起き上げる。
「もう昼休みか‥‥」
頭を掻きながら小さな声で呟いた。
クラスメイトは、鞄から弁当を出して仲のいい人と喋っている。
その光景を見て昼休みだとわかったようだ。
すると、窓際の前から二番目の席の人が、立ち上がり愁の席に近付いて来た。
最初のコメントを投稿しよう!