日常

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~10分前~ 愁は、窓際の一番後ろというとてもベタな展開にならず、扉側の一番後ろの席で睡眠学習をしていた。 勉強しなくてもテストの点数をとれる主人公スペックなどないが、なんとかなる筈………たぶん キーンコーンカーンコーン 授業の終わりを告げるチャイム音で起きた愁は、目を擦りながらゆっくりと体を起き上げる。 「もう昼休みか‥‥」 頭を掻きながら小さな声で呟いた。 クラスメイトは、鞄から弁当を出して仲のいい人と喋っている。 その光景を見て昼休みだとわかったようだ。 すると、窓際の前から二番目の席の人が、立ち上がり愁の席に近付いて来た。
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