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~男視点~
ぼんやりしていると急に誰かの呻き声が聞こえてきた。
ジーク
「うーん…腋が…腋が…うーん、うー…」
腋が気になってるようだなあ、と思ったのでとりあえず服を脱がせて(脱がした途端に『うーん』が『ひぃいい』に変わった)エ○トフォーをかけてあげた。
そんなにってか、全然臭くなかったんだけど神経質な人なのかな?
それから一時間くらい経っても起きる気配が無いのでリンゴでも切ることにした。
その時にちょっと失敗して指先を切ってしまった。
じわ、と血がにじみ出る。
あちゃあ、絆創膏は…『うわあああああああ!』…あ、あったあった。
~第三者(作者)視点~
いや、すぐ近くで人が絶叫してるのにそっちを見もしないってどーなん?
でも血の匂いで目覚めるって最悪のお目覚めパターンだよね。
で、絶叫と共に目覚めたイケメンお兄やんは…
猛烈な勢いで自分の腕を見て脚を見て少し動かしてみて五体満足なのを確認して心底安心したような顔した後に辺りを見渡して男に気付いて近寄って行きました。この間5秒!
~ジーク視点~
夢の中でまで鬼巫女に追いかけまわされて、服を剥がれたと思ったら爽やかな香りが漂ってその後血の匂いがするというカオスな悪夢にから目覚めてみれば見たことのない空間にいて見知らぬ男性がキョトンとした顔でこっちを見ていた。
そして男性が口を開いた。
男
「何という説明口調の人何だろう」
ジーク
「またやってしまった…」
青年orz中・・・
~orzったジークに代わり、第三者視点~
ちょっと時間が経ち自分はまだ夢の中にいると結論づけたジークはどうせ夢の中だからとこれまでの愚痴をぶちまけたのであった。
男
「ヤンデレって怖いんだなあ…」シャクシャク
ジーク
「うう…ヤンデレのいない世界に行きたい…」シャク…シャク…
男二人がうさぎさんリンゴを食いつつ話(それもヤンデレについて)をするシュール過ぎる光景はそれからジークがこの空間から消えるまで続いたのでしたとさ。
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