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私が慣れた足取りでレイナさんの家まで案内している姿に旦那は戸惑いつつ、二週間弱ここで生活していた事は私の行動だけでしっかり理解できたみたいだった。
ポツリポツリと私が居なくなってからの話をし始め、レイナさんの家に到着するまでに聞いた話は私が想像していた以上で私の心は罪悪感と家に戻った時の周りの反応に対しての恐怖感で支配された。
…私が家を出たその日に、私の予想通り職場の手紙が発見され旦那の実家に届けられた。
次の日には警察に捜索願を出し、旦那は私の実家に行き2~3日かけて思い当たる思い出の場所を父と一緒に探し回ったり駅や周辺のホテルに聞き込みに行ったらしい。
私の姉は実家の隣の県に住んでいるが、姉も もしかしたら自分を頼って来るかもしれない…と、家出を知った時から駅やホテルに写真を手に聞き込みをし、姉の旦那に頼んで探偵も雇って捜索し続けた…ということだった。
私は1番心掛かりだった娘の卒園式の話を聞いたら、旦那が1人でビデオ片手に卒園式に参加してくれたらしい。
申し訳なさで言葉が出なかったら、旦那が泣きながら
「俺たちのせいで娘の卒園式に出席させてあげれなくてごめん。」
と、逆に謝られた。
謝るのは、バカなことしたのは、出席出来ない道を選んだのは、私なんだよ。
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