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灰害に見舞われているのは日本だけではなかった。
当然のことだが。
聖域の周辺で起こる灰化。
その被害を最も被っていたのは、神が最も讃えられているであろうヨーロッパだった。
既に、面積にして北海道約二つ分の土地が灰と化し、行方不明者は把握しきれない程。
EUはもちろん壊滅。
国連の援助も虚しく、全てを灰にする毒ガスと魔物達の前に、ヨーロッパは滅亡を待つしかなかった。
しかし
そんな地にも光はあった。
人々を救わんとせん二つの光が。
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