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『宝島』の話をひとつ。
とあるマイナーな店でのこと。
宝島のシマで何気なしに座った台。
500円を投入しハンドルを触ると…
自転車の鍵がハンドルに固定されていた。
慌ててハンドルから手を離すと少しの玉が弾き出され、たまたまスタートチャッカーに入った。
当たらないとは思いつつ、液晶画面をみると…
液晶が止まる瞬間…
６５ときた。
ということは…
７７とリーチがかかる…
思わず緊張が走る…
そして７のリーチの場合は通常でも音が違い、スーパーリーチになろうものなら勇ましい音になる。
そのスーパーリーチに突入した…
当たって欲しい気持ちと、今は当たらないで欲しい気持ちが交差する。
７７７
あっけなく止まった。
自転車の鍵は
隣の台のハンドルに刺した。
持ち主らしき人が鍵を取りに来て、何事も無かったように鍵だけ抜いて帰ってしまった。
内心、ﾎｯとしたのは言うまでもない。
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