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私は薬嫌いで、医師が安定剤を服用することを勧めたが、最初は強く拒んだ。拒んだ理由は、薬嫌いだけではない。安定剤を飲まなくてはいけないほど、自分が悪いことを認めたくなかったのだ。
医師はその思いを察したのか、みんな飲んでるし、元気になるなどと私を説得した。そして、安定剤を頓服で服用するようになった。
数日たつと、私の気持ちは安定してきて、暴れたり、泣きわめくことは少なくなった。
安定すれば、受診する必要はなく、私はまた高校生活に戻った。それからは、なるべく早く帰るようになった。
理由は両親のためではない。自分のためだ。両親から、早く帰るよう強く言われるのも嫌だったし、また気持ちのコントロールが出来なくなるのが嫌だったからだ。
この部分で、良い子と言われるのが、苦痛だった。親のためではない、自分のために、やったことだ。
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