父が倒れる

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父が倒れる

そのような生活が数年続いたころ、母の介護疲れか、父は体が動きにくくなり、家の中で転倒を繰り返した。何度か救急車を呼んだこともある程だ。 脳梗塞を起こしていたため、介護保険適用。ケアマネージャーさん(以下ケアマネと示す)やヘルパーさんが、訪問してくるようになった。 母は、毎日違うヘルパーさんではあったが、会話をしていくうちに、明るくなっていった。 女性が多いため、料理の話しなどをよくしていたようだ。当時は、厳しくなかったため、本当ならば父のみの身の回りの世話しか出来なかったが、家族3人分の食事を作ってもらっていた。 ケアマネもよくしてくれて、母との相性も良かった。 そんな生活も長くは続かず、ヘルパーさんの時間外での転倒が相次ぎ、私たち家族では面倒が見れず、ショートステイという形で、施設に入所した。
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