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正直、オレが一番驚いていた。
オレは今、何百人という観客の前に立っている。緊張で足が震えて、なんともみっともない。
だけど、その震えが実感させてくれる。これが夢じゃなく現実なのだと。
オレの夢...。彼女の夢...。
オレが引き継いだ夢。
今一度深く息を吸う。
翔也「行こうぜ!進!!お前の、お前達の夢叶えに!!」
進「あぁ!!」
きっかけはあの日。お前が事故にあった日。
お前が夢を失い。オレが夢を棄て。オレがお前の夢を引き継いだ日。
ステージの段幕が上がる。
スポットライトが一斉に振りかかる。
夢が現実になった日。
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