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そのあと、慌ただしい朝食を済ませ家を出る。
....聖も一緒に。
コイツもオレと同じ学校だからだ。
進「それってさ、重くないの?」
オレは聖が背負っている物を指差して尋ねる。
聖が何時も大事にしているエレキギターだ。
小さい頃に好きなバンドのボーカルに貰った宝物らしい。
聖「コレ?全然。持ってみる?」
進「いい。宝物なんだろ?落としたりして、弁償費払わされても困る」
聖「あたしそんなケチ臭くないよ!!宝物なのは本当だけど...」
そう言って聖は微笑んだ。
―――
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孝介「おっはよ~!!」
乗降口で靴をロッカーに入れていると煩い奴が寄ってきた。
聖「おはよう。孝介(コウスケ)」
孝介「うすっ!!聖。進おはよう!!」
進「...おはよう」
孝介「元気ねぇなぁ!!おい!!朝からそんなんじゃ、イイ事無いぜ!?」
お前は朝から煩すぎる。
コイツ、笹川 孝介(ササガワ コウスケ)は中学からの友人。
見ての通り、かなりのお気楽屋。あと煩い。
孝介「そいやぁ、聖。今日は練習どうすんの?」
聖「もちろんやるよ。SHR終了次第音楽室集合ね」
了解~と言いながら、孝介は自分の教室に入っていった。
進「軽音の部活?」
聖「そっ。もうすぐライブあるからね。もっとレベル上げないと!!」
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