つきがみ!#1

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「なんじゃぁお主逆らうのか!?──よかろう!わしがお主を屈服させてやるぞよ!」 普段、整理されて塵ひとつ無いようなリビング。 今日はちょっといつもと勝手が違うみたいだ。 「熱っ!お主まだ反抗するか!?わしは熱い飯が食いたいだけじゃと申すのに……。いいじゃろう!全面戦争ぞよ!」 とりあえず、炊飯器の使い方からかな? ※ 僕は本が好きだ。 外で遊ぶよりも、中で本を読むような……ガリ勉というよりか根暗な人物だ。 本は僕にたくさんの人生を、心を、世界を与えてくれる。 それは時として、中世に生きる騎士の人生であったり、囚われのみとなった王女の心であったり、強欲な王が支配する世界であったりする。 それは一人の人間である限り、本来経験することのなかった世界。 本はそれを僕らの脳に刻み込んでくれる。 死地に向かう騎士の恐怖を、救われた王女の安堵を、そして改革と勝利の喜びを。 ──っと長く語ってしまった。 ともかく、僕は本が好きなのだ。 あの日も、学校の帰り道にある古本屋が、久しぶりに開いているのを見つけ、本を漁っていた。
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