四章

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『俺そろそろ行くわー』 『んー行ってらぁ』 すると空兄の携帯がなった。 空兄は《時間ないのに》とか言いながらしぶしぶ携帯を開き 誰かと話していた。 話終えると、空兄はその場に 崩れ落ちた。 『空兄!?』 心配して駆け寄ると 空兄は泣いていた。 『どぅしたの!?』 『…ぇがッ…萌が…彼氏ができ たから、付きまとわないでッ て…いきなりッ…』 そう、空兄はふられたのだ。 《空兄はあまりにもいきなりで 動揺した》と私には話た。 (本当は大好きだったくせに) 『静羅も時間だろ?』 私は携帯を取り出し、輝君に 電話をかけた。 『もしもし?先輩?』 『今日、悪いけど外せない大切 な用が出来たから行けない。 ごめんね』 『ちょっ…先輩ッ』ブチッ…ツー 『今日私も用なくなったから  2人でパーッと遊ぼ♪』 『そっか。じゃぁ…買い物?』 『いいねぇー。久々に夕飯作り ますか!』 精一杯笑ったよ。 今私が辛い顔したらー… 空兄もっと辛くなるでしょ?
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