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満たされた生活、不規則で身体には悪い生活だと思うがすべてが今の俺にはかけがえのない存在証明でどれが欠けてもダメだった。
そんなある日いつものようにリョウのクラブに行くとDJブースに居たリョウが手招いて俺を呼んだ。
「盛り上がってんじゃん!」
そう言って近づいて行くとリョウが耳打ちでこう言った。
「チャックの様子がおかしい、ハッパ吸ってるみたいだしいつもと様子が違うんだ。トイレから30分出てきてねぇから様子見てきてくれ!」
それを聞いてトイレに走った。
トイレに入るとマリファナの匂いがした、一番奥の個室に鍵が掛かってて一発でチャックだと気づいて声をかけた。
反応がないから上から覗いた。
すると案の定チャックが酒とハッパでラリって意識が朦朧としていた。
俺はポケットから小銭を出してすぐに外から鍵を開けた。
「おい!チャックどうしたんだ?」
その問いかけに微かに答えた。
「りんね・・・りんねと連絡が・・・取れねぇ」
俺はチャックを背負ってアパートまで帰った。
その後りんねに連絡を取ったが全然繋がらねぇ。
なんとなく嫌な予感がして寝てるチャックの横に水を置いてアパートを出た。
ちょうど自分の出番が終わったリョウから連絡が来た。
「あぁタイガか?チャックは大丈夫か?」
「チャックはとりあえず家に送った。それよりチャックの彼女が連絡取れねぇんだなんかしらねぇか?」
「あぁりんねちゃんか?しらねぇけど今日チャックが一緒に来るって言ってたんだ、であの状態だったから心配だな。」
あてがないか聞いたらリョウは一人の男の居場所を教えてくれた。
俺はその場所に行くとそいつを探した。
そこは妖しい雰囲気のビリヤード場、全部で6台のビリヤード台、のち2つは酒のボトルや誰かが脱ぎ捨てた上着が散乱していた。
店員らしき人にリョウの仲間だと話すとさっきまで殺伐としてた雰囲気が少し軽くなった。
店員はバーボンを差し出すと自分のグラスを向けてきた、乾杯を交わして一口飲むと
「リョウに聞いた。タイガだな?」
そう聞かれそうだと答えた。
「チャックも、りんねも知ってる、今仲間に探してもらってる。お前はここで待っててくれ。話しは聞いてるから安心しろ。」
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