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帰り道俺はチャックに聞いた
「お前さぁなんで言わねぇんだよ。なんか悪りぃから俺出てくよ。」
「出てくったってお前仕事も決まってないし何処に住むんだよ?」
そう聞かれてなんとなく情けなくなった。
俺は強がりでこう言った。
「余計な心配すんな。俺なら大丈夫だから」
「別に同棲したいとか言ってるわけじゃねぇし大体そうなったら強制的に追い出すから心配すんな。」
その言葉に甘えつつも、このままじゃいけねぇと思った。
次の日から日雇いのバイトを始め貯金するようになった。
バイト、スタジオ、ライブハウス、クラブ、その繰り返しの日々、それが東京での俺のライフスタイルになってた。
日に日に貯金も増え、バンドも曲作ってライブ繰り返すうちに客も付いて来た。
すべてが順調だった。
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