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「わ、分かったわ！」
静妃は扉の鍵を開いた後、私が絵に袋を被せたのを確認してから、廊下に出ていった。
「あ、あははは……。えーと、その、こ、こんにちは」
「あ、こんにちは……」
「うーんと、美術部に、何か用事かしらね？」
「あ、えーと――」
ガラガラっ！
私は絵をしまい終わったから、一緒に相手をしてやろうと思ったんだが、どうも出たタイミングが悪かったようで。
男の子は顔を赤らめてうつむいてしまい、静妃には思いきり睨まれてしまった。
おかしいなぁ……。そんなに悪いことしたか？
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