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まずは、昨日の朝から。
「紋芽お姉ちゃ~ん! 早くしないと、遅刻しちゃうよ~?」
部活に行くための支度を終わらせた妹―海羅―が、着替え途中だってのに、急かしてきた。
「はいよー。てか、土曜日の部活だから、遅刻もなにもねーだろー?」
「だから、その部活におくれちゃうって言ってるんじゃん!」
海羅に、大声で大分不満げに怒鳴られてしまった。
私はちょっとだけ急ぎながら、いつものようにジャージを適当に着込んで、荷物の入ったバックを持った。
「んじゃ、行くか!」
「もう! 急いで行くんだからねっ!」
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