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「ちわーす」
「こんにちわー!」
2人揃って美術部の部室に入ると、ブラウンの髪を長く伸ばした女性が、窓際の席に着いて、絵を描いていた。
「こんにちわ、紋芽さん、海羅ちゃん」
「よぉ、静妃。今日も早いな」
「お姉ちゃんが遅いだけだよ。ねぇ、静妃先輩?」
静妃は絵を描いていた藁半紙をぐしゃぐしゃにして丸めながら、入口から歩いていた私たちに近づいてきた。
「そうかしら? いっつもこんなんだから、普通に感じちゃうなぁ」
「ほらみろ海羅。これが普通なんだよ。ところで静妃。その藁半紙に一体何を描いていたんだ?」
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