土曜日(-1日目)

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「なぁなぁ静妃。久しぶりにぃ、あの絵を描きたいんだけどなぁ?」 「えぇ!? だっ、だってあれは紋芽さんしかいなかったからだし……。ほ、ほら! それ描いてた部屋は、今使えないからやめません?」 その部屋とは、準備室のことだ。床が壊れたらしく、立入禁止になっている。 「大丈夫だって――」 肩を掴まれていた海羅が、ようやく話についてきて、口をはさんできた。 「ねぇ、お姉ちゃん。あれって何?」 「お? 海羅、やってみるか?」 「絶対ダメですっ! やりませんし、教えませんからねっ!」 静妃に大声で怒られてしまった。
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