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「なぁなぁ静妃。久しぶりにぃ、あの絵を描きたいんだけどなぁ?」
「えぇ!? だっ、だってあれは紋芽さんしかいなかったからだし……。ほ、ほら! それ描いてた部屋は、今使えないからやめません?」
その部屋とは、準備室のことだ。床が壊れたらしく、立入禁止になっている。
「大丈夫だって――」
肩を掴まれていた海羅が、ようやく話についてきて、口をはさんできた。
「ねぇ、お姉ちゃん。あれって何?」
「お? 海羅、やってみるか?」
「絶対ダメですっ! やりませんし、教えませんからねっ!」
静妃に大声で怒られてしまった。
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