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通学路を雪と一緒に歩きながら、会話をする。
「ところで大学は決めましたか?」
私が聞く。
「今のところ、霧也と同じところね、他に良い場所が見つからないから。」
雪が言った。
とりあえず雪が好きなのは、分かりましたか?
しかしですね、彼女は、学校(特に同学年)のアイドルみたいなものですからね…あっさり失恋という可能性もあるのです。
「私が他の大学探しましょうか?」
私は言った。
「ありがとう、でも結構だよ貴公子君。」
「そうですか、巫女さん………そういえば霊感強いんですか?」
「何で?」
「本当に巫女さんになれるかもしれないじゃないですか?」
「ふざけないで、でも霊感は少しは強いほうね。」
雪が答えた時は学校に着いていた。
周囲の冷たい視線を浴びながら…
まさに視線が鉄砲の弾、一発だったら、私は今蜂の巣ですね。
さてクラスはどうでしょう?
………雪と三年間同じクラスですね。
「また一緒ね、霧也。」
雪が言った。
「そうですね。」
内心、すごく嬉しいんですがね。
私を貫く視線が三倍になっていましたよ。
何故ですかね?
ただの幼なじみなだけなのに…
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