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「美優…好きだよ…」
たった今、私を抱き締めながら愛の言葉を囁いているこの男性は、現在進行形の恋人。
息子の響が通う保育園で、一番仲の良い女友達と言うのが、彼の愛娘のくるみちゃん。
響にとって母親の私しか居ないように、くるみちゃんにとっても父親の彼しか居ない。
そんな片親同士の私達が特別な関係になるまでに、それ程時間は掛からなかった。
「もぉ~突然ビックリするし。子供達の前なんだから」
「イイじゃん、キスぐらい。どうせ部屋に入れて貰えないんだしッ」
「だから~拗ねないでってば。…あっ、ねぇ一樹(カズキ)?ひとつ質問してもイイ?」
「うん?何だよ」
ようやく彼の腕の中から解放された私は、思い出すかのように遠い目で問い掛けた。
「あのね…?」
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