8人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ僕、外へ行ってくるね」
「え、また?」
「うん、もう一回お祭りに行ってくる。牛乳を持って帰るためにここへ戻ってきたんだ。 今、友達が天気輪の塔で待っているから・・・・・・行くね」
そういうと玄関へと足を向けた。
「気をつけて行きなさいね」
「うん。それじゃあ、行ってきます」
扉を開け、一目散に走り出す。
待っている人がいないはずの、天気輪の塔へ向かって。
だから僕は聞いてなかった。
送り出してくれた人の呟きを・・・・・・。
「あなた、早く帰ってきてくださいな・・・・・・私達の子どもはあなたがいない間に、こんなにも成長しましたよ。ちゃんとその目で見てあげてください。カルロ・・・・・・早くお会いしたいです」
*ジョバンニの父親の名前は公式に設定されていません。
「カルロ」は私が独断でつけた名前なのであしからず;
最初のコメントを投稿しよう!