天気輪の塔、再び

3/10
前へ
/42ページ
次へ
 目を開けるとそこは真っ暗闇だった。  だからといって完全な闇じゃない。  自分の身体ははっきりと見えるけど、四方八方を見ると何も見えない・・・・・・そんな違和感を感じるところ。  地面の上にいるのか、空を飛んでいるのか。  暑いのか寒いのか、それすらわからない変な空間。  そんな中で呆然としていると・・・・・・ 前方に、何かぼんやりと白っぽいものが見えてきた。  時間が経つにつれ、それはどんどん白く、大きくなっていく。  やがて僕より大きくなると、それは一瞬、  目を開けていられないほどの眩さを放った。  ある程度の光が収まると、僕は恐る恐る目を開けた。  そして・・・・・・そこにいたのは。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加