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ロゼは街に戻ると、派遣傭兵団の建物へ足を運ぶ。
街の中は普通に賑わっているが、その中を通り抜けたロゼだけは異質な雰囲気を放っていた。
『いらっしゃいませ。あの……どういったご用件で?』
奥から出てきたのはアゴに髭を生やした男。
ロゼは異質な雰囲気を消さぬまま、真顔のままで静かに口を開く。
『アンタの所のタグラって奴と、アンタに雇われた野盗の全員は「罪を償う旅」に出た。
悪いけど、アンタにもその罪を背負ってもらうよ……。何人も罪からは逃れられない。』
そして、ロゼが剣の柄に手を掛けた時、後から叫ぶ声がした。
『ダメーッ!!』
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