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『ん……。』
まだ夜中だったが、マキナはムクッと上半身を起こし辺りを見渡す。
ベットの下の床には、布を敷きその上で横になっているジュラの姿があるが……。
『(あれ? ロゼさんがいない。)』
ベットから起き上がり、もう一度見渡すがロゼの姿がなかった。
首を傾げ、ふと窓を開け外を見ると宿屋の入り口に座り込むロゼがいた。
マキナは部屋を出て、入り口に向かい扉を開ける。
『ロゼさん?』
『ん? マキナ。どうしたのこんな夜更けに?』
『何か目が覚めちゃって。そしたら姿が見えなかったから……。』
マキナはそっと隣に座る。
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