Episode 3

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『ん……(なんか良い匂いする…。)』 匂いに釣られ、寝ぼけ眼でムクッと起きたマキナは目を擦りながら言った。 瞼の重さがまだ眠気を誘ってはいるが、匂いに釣られた空腹には勝てなかった。 『マキナさん、お早うございます。』 『ん? やっと起きたか、寝坊すけ少女。』 『何ですか、その寝坊すけ少女って!!』 ロゼはサッと耳を抑えた。 朝日が昇り、早々光が窓から差し込んでいる。 つがいだろうか?  マキナの声にも気にもせずに、窓辺に小鳥が二羽止まってこちらをみながら、ピュイピュイと声を発している。 部屋に漂う朝御飯の匂い。 食堂からだろうか? とてもいい何かを焼いた匂いが窓から漂ってくる。 『起きて早々、それだけ声が出せれば体調は万全か。顔洗ってきな、タオル置いといたから。』 マキナはブツブツ言いながら洗面台に行く。 ロゼはニヤニヤしながら椅子に座り、フルーツティーの入ったカップを口に運ぶ。 『ロゼさん、楽しそうですね。 マキナさんの影響でしょうか?』 『冗談言うなよジュラ。』 ジュラもフフっと笑い、カップを口に運んだ。
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