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「手持ち」的に、一日しか泊まらない予定だが、あまりの快適さに気持ちが揺らぐ三人。
ロゼとジュラは、いつものように宿屋の備え付けの椅子に腰掛けている。
すると別の部屋から陽気で呑気な鼻歌らしき物が聞こえてきた。
ロゼはその方向に顔を向け口を開く。
『ジュラ……今日こそはガツンと言っても良いんじゃないか?』
『えぇそうですね……そのうち言いますよ。』
そんなジュラの言葉に反応し「はぁ」と言いながら、ロゼはいつものフルーティーを一口。
『彼女は闘えません。色々不安も葛藤もあるでしょう? そんな気持ちを押し殺しながらここにいますから。
こういう時くらい、のんびりさせてあげても良いのではないのでしょうか。』
ジュラはそう言うとロゼ同様、いつものフルーツティーを口へ運んだ。
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