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夜中になったが、寝付けないロゼは隣の部屋で一人外を眺めていた。
最近、このパターンが多くなった気がするとロゼ自身も感じている。
『また寝付けないのですか?』
その声で振り返るとジュラがいる。
湯気の立ち昇るカップを差し出してきた。
香りを嗅いただけでわかる、これもいつもと同じフルーツティー。
『準備良すぎ。飲みたいなって思ったのをしってたみたいだ。』
『それが分かる位の付き合いですから。』
しばらく部屋の中では、カップと下皿がぶつかるカチャっという音だけが何回か響くだけで、会話はない。
何十回目だろうか?
ロゼがカップを置いた時、先に話を始めた。
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