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『俺さ、ジュラの娘さん見た事ないけどマキナと似てんの?』
『えぇ……。』
(私が似てる?)
マキナは何故か関係なくドキドキしていた。
隠れ忍び、情報を得る特殊部隊の一員にでもなった気分でいた。
『えぇ……全く似てませんね。私の娘はマキナさんより大人びた顔をしていましたから。』
(似てないの!?って、それより遠回しに私「子供っぽい」って言われてるし!!)
マキナの心に色んな感情が入り乱れる中、ジュラ話を進める。
カップに無くなりかけのフルーツティーを残したまま、また暖かいものを注いでいく。
『似てません、顔は。でもあの憎めない性格や明るく振る舞う仕草さは殆ど同じです。
だから、全く違う人間だと頭で理解していても無意識に重ね合わせてしまうんですよ。』
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