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ロゼが朝起きると、エプロン姿のマキナが朝食を用意していた。
その見慣れない、というか初めて見たその異様な光景にジュラも目を丸くしている。
『なぁジュラ…。』
『…はい。』
『いつも一番起床が遅いマキナがエプロン姿なのだが、俺はまだ夢の世界に居るのかな?』
『…もう一度寝ましょうか。』
2人はくるっと体を回し寝床に戻ろうとする。
『ちょ、ちょっと二人して酷くないですか!?』
マキナは布団に潜った2人の布団を勢いよく引きはがす。
顔を洗った二人は椅子に座り、いつも欠かせないフルーツティーを二、三口ふくみ一言。
『ジュラ。このフルーツティーだけは「誰がやっても裏切らない」な。』
『はい。全くの同意見ですね。』
『そして、このテーブルに並べられた「見たことのない裏切りだらけの朝食」に関して説明をしてくれるかな?
マ・キ・ナ・ちゃ・ん。』
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