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『!! お爺さん、マキナ…その子はどこに行ったか知ってるのか?』
『どこに行ったかは知らないが、あんたらとは違う男二人と歩いていたが……。』
それを聞いた二人は顔を見合わせた。
そして同時に「はぁ」と溜め息一つ。
『ジュラ……。』
『どうやら言っていた「起きて欲しくない方」に話しが進んだみたいですね。』
さっきまで晴れていた空がいつの間にか雨雲に覆われ、空から雨が降り始めた。
そしてあっという間に辺りを濡らしていく。
ー マキナ側 ー
『あの大通りに行くんじゃ……』
古ぼけた建物の前に連れて来られたマキナは辺りを見渡しながらいった。
その周囲は生活している気配はあるが、何か空気が違う。
『大通りには行かないよ。ここは俺達のたまり場だから……。』
マキナはゆっくり後退りする。
その時、頭の中で「嫌な記憶」がふと読みがり始めた。
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