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手に取った袋の紐を緩めると、中には見たことの無い数の金貨が入っていた。
『これ……お金!?』
『報奨金ですよ。それを稼いだのはマキナさん、貴方です。』
『え? でも私は……私はただ迷子になって、皆さんに迷惑を掛けただけで……。』
『確かに迷惑だよな。けど、そのお陰で「恐さを乗り越えられた」だろ。
その結果が、その金になったって訳だ。
さぁて。
雨の中走り回ってビショビショだし、腹も減ったよな、ジュラ。』
『そうですねぇ。お腹が空いたと言えば、私は「甘いお饅頭」が食べたいですね。
マキナさん、何処かお店知りませんか?』
二人はニッとしてマキナを見る。
するとマキナはまた涙を流し、そのまま立ち上がり涙を拭う。
『それなら、私美味しいお店知ってます。』
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