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夜になり会合所の中は祭事のように騒ぐ村人で溢れかえり、ロゼは騒ぎに乗じて外に出た。
正直、ロゼは大勢の人込みは苦手だ。
それは本人であれロゼ自身も何故だか判らない、昔からそうだった。
辺りを見渡すと村の入口だろうか、自警団の三人が見張りをしていのが見える。
『すみません、皆騒いでしまって。』
振り向くとマキナが申し訳なさそうな顔をして立っていた。
『謝る必要は無いさ。飯も食わせてもらったし、俺は感謝してるぜ?』
『そうですか。それなら良かった……皆、悪気は無いんですが、迷惑かなって思っていたんで。』
ロゼは「多少迷惑だ」と思いつつも笑って誤魔化した。
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