Episode 1

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日が登り始めるが村人はまだ寝静まっている頃、「トントン」と静かにガルムの家の戸を叩く音がする。 ガルムが戸を開けるとそこにはハリムがいた。 『どうしたハリム、こんな朝早くに。』 『いや、昨日拘束した3人を人目に付かないうちに帝都へ連行しようと思ってね。 勝手に連れ出せないだろ?』 『そうか、分かった。奴等の仲間が待ち伏せしているかもしれないから、気を付けてな。』 立ち去るハリムの後ろ姿を見送るガルム。 部屋に戻ると夜中から俯いたままの村人達がいた。 『ガルム、本当に彼に任せていいのだろうか? 彼はこの村には関係ない。 それに仮面の人物が本当にエフラ・ソロードだったら我々は……。』 みんな考えた事が一緒だったのか、それから誰も口を開こうとしなかった。
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