42人が本棚に入れています
本棚に追加
/231ページ
そんな中、日が登った外を眺めながらガルムは静かに口を開く。
『確かに、仮面の人物が「本物」のエフラ・ソロードなら、我々は最悪の状況を考えなくてはならないな。
……でも不思議なんだ。
ほんの少ししか係わり合いはなく、部外者に違いない彼が不思議と何かしてくれそうな気がしてね。
皆も、そう思ったんじゃないか?』
ゆっくりと窓から日の光が差し込みはじめた。
それはまるで、これからの村の行く末を明るく照らすかの様な暖かい光だった。
最初のコメントを投稿しよう!